2016年2月2日火曜日

L.V.ベートーヴェン:交響曲第1番



◎カラヤン指揮ベルリンpo、75-77年、DG

しょっぱなからヤンカラ先生です笑。こちらヤンカラ大先生の大ファンでして。。ご容赦くださいまし。ベト1の中でももっともロマン派に近い演奏なんじゃないかなこれは。透明感のある豊かな音色の金管と弦が分厚いゴージャスなBPOサウンドで、すべての音符をテヌートで演奏するカラヤン美学が貫かれた美演。ぼくの大好きな1楽章の「れそーふぁみれどー、らーふぁれどしー」の旋律、だいたいどの指揮者も「れ」と「そ」の間を切って演奏するけど、ここは「れーそー」とレガートで演奏するべし!!!!カラヤンレガートをたっぷり楽しめる演奏です。時代錯誤感が半端ない快演(古典的な真面目なベートーヴェンファンには怪演??!)。

◯バーンスタイン指揮ウィーンpo、78年、DG

今度はバーンスタイン。ようやく万人受けするまともな演奏をご紹介。こちらはレニーらしい躍動感が魅力のベト1。序奏から主題にはいる部分の「そふぁみれど」が印象的。ウキウキするような演出。バーンスタインのベートーヴェンはあとのナンバーになるにつれて似合わなくなるけど、1番2番あたりはイケてると思う。

◯フルトヴェングラー指揮ウィーンpo、52年、EMI

大御所フルベン大先生でございます。さすがに古いかな、ほかの演奏の方がいいかなとも思ったけど、これを書く前にもう一度聞いてみて、やっぱフルベンにしよって思った。冒頭のピチカートのズレ。フルベンならではです(もっとも低弦は少しタイミングを早めて演奏するというのはオケ界では常識だが)。このズレによって響きに厚みが増すし、フルベン自身もその効果を狙ってわざとわからない指揮を振っていたという説もある。そして、主部に入って加速し盛り上がってクールダウンするところでのテンポの緩みが効果的。その後再び加速し・・・を繰り返す。うーん、やはりテンポは曲の中で変化してしかるべきものだなあ。ヤンカラ先生と並んでロマン派のベートーヴェン。


CD NAME ZUMI

TEXTZUMI

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