2016年5月3日火曜日

J. ブラームス: 交響曲2番


てもさん:

CD NAME TEMO

TEXTTEMO

ずみさん:

シャイー指揮 ゲヴァントハウスオルケスタ― (DECCA, 2013)

驚きの解像感。この曲集では4曲すべてがバンドルされているが、その中でも特に良いのが、この2番だと思う。
最新の録音らしく、多数のチャネルで一つ一つの楽器を録っているのだろう。とくに金管の響きが素晴らしい。

音楽としては、物語のページを次々とめくっていくような、感情的なドラマティックさがある。
明るくブラームスを演奏する人はそんなに多くない。しかし、この録音は明るさ、それは単純な明るさではなく、虚構としての、表面的なきらびやかさ、美しいが悲しいというような、メンデルスゾーン的な趣がある。
しっとりしっとり、重層的に演奏を積み重ねていくのだ。ミルフィーユの生地にフォークの側面をを一枚一枚と通していくような、あるいはバウムクーヘンを一枚一枚めくっていくような、そんな快感がある。(ご理解いただけないでしょうね……)
あと、はやい録音好きみたいです。ガーディナー然り、ノリントン然り………
シャイーだと、コンセルトヘボウとの旧盤より、こちらのほうが好き。

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