2016年1月30日土曜日

W.A.モーツァルト:レクイエム


てもさん:

◎ベーム指揮ウィーンpo、71年(DG)

このジャンルについては、右側にいらっしゃるずみさんの方が圧倒的に詳しいので、ご覧になるときは右側の方を読んでいただきたい笑。私からは3点。一つ目はベーム。ベームという指揮者は実はちょっと苦手な部類で、あの明るめのサウンドがどうも受け付けないのだけども、このモツレクに関しては有無を言わせない名演だと思いますね。合唱との一体感もあるし、とてもシンフォニック。あと、合唱が上手い。ヤンカラ先生のも好きだけど、ウィーン学友協会合唱団はやっぱり素人集団ということもあり、イマイチ(音程ぶっちゃけかなり悪い)。そこにきて、ベーム盤の合唱はウィーン国立歌劇場の合唱団ということもあり上手い。ゆっくり目のテンポでの演奏はいささか古風かもしれないが、これは今でも不動のモツレク決定盤に君臨する一枚だと思う。

◯カラヤン指揮ウィーンpo、86年(DG)

次点はカラヤン。やっぱりオケが立派で、オケを聞きたいならカラヤンである。このVPO盤は75年のBPO盤よりオケが全面に出ていて、まあどちらかといえば合唱よりオケメインの録音になっている。全体としては重厚で劇的でかつ美しい演奏で、カラヤンの美質がいい形で出たといえる名演だと思う。75年BPOもいいのだけども、ちょっと完成度が落ちるかなーという印象。しかしこのドミネイエズは好きだなあ。オルガンが要所要所聞こえていて効果的〜。

▲ワルター指揮ウィーンpo、37年(EMI)

また古臭いのを持ち出してきた笑。呆れ返っている人の顔が浮かぶわ^^ゞ(そもそもこのサイト自体訪問者がどれだけいるかは疑わしいところではあるが。。) はっきり言って現代におけるモーツァルトの研究および最近の演奏のトレンドからすると、時代逆行もいいとこの大穴盤である。しかし、研究は研究なのであって、それ自体学術的には大いに結構なのだけども、別にモーツァルトが生きてた時代の演奏様式とかどうでもよくね?ってのがぼくの本音。別に音大で音楽学を研究しているわけでもないんだし笑。それに、ワルターのこの演奏、現代の録音よりざっと80年くらいモーツァルトが生きていた時代に近い演奏なんだから、その演奏様式は普通に考えればモーツァルトが生きていた時代のそれに近いとも考えられるのである(うわー、反論されそう笑)。とまあ、言いたい放題の珍論をでっちあげてみたところで、演奏を紹介。一言で言えば、ひたすらロマンチック。VPOのとろけるような弦楽器の音色にうっとりするし、ゆったりとしたテンポでまろやかにオケと合唱が混ざる味わい深さは格別。後年の56年VPOライヴ盤よりこちらの方が、VPOの官能的な弦が楽しめるのでオススメ。

ずみさん:


ラルフ・オットー指揮 ラルパ・フェスタンテ・ミュンヘン マインツ・バッハ合唱団、05年(NCA)

いきなりのモツレクで驚いている。僕の人生でも最も多くの時間が費やされた曲だとおもう。この曲に限っては、どの録音が一番、ということなく、紹介していきたい。 で、いきなりのキワモノで申し訳ないんだけれど(笑)、レヴィン版楽譜による演奏を紹介したい。
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チェリビダッケ指揮 ミュンヘン・フィル管弦楽団/合唱団 95年(EMI)

僕はチェリビダッケが好きだが、これはその中でもすごい。チェリビダッケは、大の録音嫌いで知られているが、それでも録音が残っていて、このように珠玉の演奏を聞けることに、本当に感謝したい。 ジュスマイヤー版ではあるが、とにかくテンポが他とは違う。このテンポは、Lacrimosaに向けた伏線だと僕は思う。ここですべてが開放される。心が動く。ここまで感動できる演奏は他にないのではないか、と思う。一番の愛聴盤。ところで、管楽器や声のひとは相当苦しいと思う。よくがんばったw ちなみに、他の人達による、これより遅い録音もあるけれど、それは音楽として成立していなかったように思う。

アーノンクール指揮 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス ウィーン国立歌劇場合唱団 03年(RCA)

バイヤー版。Rex Tremendaeの合いの手がないところが最初の違和感になるとおもう。アーノンクールにしては大人しい演奏で、モツレク入門としてはありじゃないかな。洗練された演奏。高校生の時にハマっていた。

シュペリング指揮 ノイエ・オーケストラ コーラス・ムジクス・ケルン

最後に紹介したいのは、シュペリングのもの。 これは、ジュスマイヤー版であまり面白みはないのだが、モーツァルトの楽譜断片が手を加えられずにそのまま収録されているところが新しい。補筆版は所詮編曲なので、なにが元になっているのか、を知る上で大変おもしろい。他にも鈴木、ホグウッド、ヘレヴェッヘ、ノリントン、クリストファーズ、クリスティ、、と紹介したいのはやまほどあるので、機会があればこの曲をもう一回紹介するかもしれないw

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